特定技能外国人の得意・不得意スキルはどうやって見分ける?
目次
特定技能制度で外国人を採用する場合、なるべく自社の業務に合うスキルをもった人材を選びたいですよね?今回は特定技能で適格人材を採用するためのポイントをご紹介します。
特定技能で適格人材を採用するための履歴書確認
まず特定技能で採用する場合、候補者は必ず2つの資格を持っている事が条件です。一つ目は日本語能力が、日本語能力試験でN4レベル以上、または国際交流基金日本語基礎テストでA2レベル程度 (最低限の日常会話ができる程度)を保持していることが条件です。そしてもう一つは各分野の技能試験の合格です。
技能試験とは、特定技能制度として勤務できる全14種(外食・介護・宿泊・製造・飲食料品製造・漁業・農業・自動車整備・ビルクリーニングなど)の分野それぞれに特化した基礎知識や用語の理解度を測る試験になります。つまりこの2つの資格を持っていれば最低限の知識があると考えて問題ありません。
逆にいうと良い人材だとしても技能試験に合格していなければ採用自体が難しいという事です。ただし技能実習生として日本で働いていた経験があり同分野に従事していた人材はこの技能試験が免除されます。特定技能の14分野の中でも建設や自動車整備、造船/舶用工業などにおいては技能実習生として経験ある人材が特定技能で採用されるケースが多く、まさに“即戦力”と呼べるかと思います。
ちなみに履歴書には海外や母国での職務経歴内容も記載がありますが、基本的に“日本のよくある働き方”とはそもそも根本的に考えが異なる場合も多いので参考程度に確認されるとよいでしょう。
特定技能で良い人材を面接で見極めるポイント
次に面接時のポイントです。面接は基本日本語で進めて問題ありません。ただし、特定技能の基準を満たす日本語レベルは決して高い訳ではありませんので、シンプルな日本語と極力短い文章で対応するようにしましょう。
面接時にこちら側の質問が理解できない場合も多く、始めは戸惑う事もあるかと思います。紹介会社によっては面接に通訳者が同席してくれる場合もありますが、候補者がそこでどのような態度を示すかによって性格的な特徴は見えてきます。
質問された内容が分からない時に諦めずに何度か聞き返して理解しようとする姿勢が見えるか?ひとつの質問に対して自分の考えを一生懸命伝えようとしてくれているか? 日本語に自信がなく緊張しているとはいえ、質問への返答を一言だけで終わらせたり、すぐ通訳者に頼ってしまうのでは、自社の職場へ馴染めるか人間関係構築を考えても不安ではないでしょうか。
これまでやってきた日本人の面接のように深く質問して色んな情報から判断できる訳ではありませんが、言葉は拙くても十分人物の資質は見えてくるはずです。特定技能制度の業種14分野は単純労働が求められることも多いので、結局、即戦力という形で経験を重視するより、和を大事にして誠意を持って仕事をしてくれる人材が御社にとっても「良い人材」と言えるのではないでしょうか。
まとめ
特定技能外国人で良い人材を採用するコツをご紹介しました。候補者はみなさん日本で働くために日々頑張って勉強し難しい試験の合格を勝ち取った人材ばかりです。初めはとにかく履歴書内容で条件さえ合えば積極的に面接を入れて取り組んでみましょう。アセアンパートナーズでは履歴書確認から面接時の通訳同席まで承っておりますので、ぜひ一度ご相談ください!